ガリオンは背後の

 シルクはむさくるしいナドラク人をちらりと見た。「山へ入ったことはあるのか」 ナドラク人はうなずいた。「何回行ってもちっとも好きになれん。だが、軍隊はもっと好きになれないような気がするんだ」「それじゃ、もう一杯飲んでそのことを話し合おうじゃないか」シルクが言った。 ガリオンは後ろによりかかり、ごつごつした丸太の壁に背中をもたせかけた。いったん無礼に慣れてしまえば、ナドラク人もそれほど悪い人間たち…

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