その腰が鞍に落ち着く前

「そちらの用事というのはどういうものなんだ、ドミ。ぺロイがこれほど西までやってくるのは珍しいことだと思うが」「確かに、普段は東の辺境を離れることはまずない」クリングは歯で仔羊肉の塊を骨から引きはがした。「ここ数世代にわたって、ときどきゼモック人がペロシアの国境を侵そうとする試みがあってな。それで国鑽石水王が賞金をかけたんだ。連中の耳一つにつき、半クラウン金貨が一枚だ。これは楽な稼ぎになる」「両耳…

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